脅威認識技術の拡張


脅威対象


 CPSの活用を前提に、実空間に潜む(目に見えない)脅威に対する安全生活支援サービスの提供を目指します。



技術プラットフォーム:PHIS


 PHIs(Personal Hazard Information sharing)技術プラットフォーム( Technology Platform)は、学童から高齢者までがスマホを利活用し、地域の日常生活の想定外の災害に対するリスク回避をサポートする技術基盤です。

 PHIsの構築とPHIsを基に提供する安全生活支援サービス用omamori.aiアプリケーションの開発に取組んでいます。



PHIsの拡張



脅威認識対象の拡張


 現時点では、AI利用型脅威認識技術は、PHIsの中核技術として、先ずは

・オレオレ詐欺

・アポ電強盗・詐欺

等の特殊詐欺を対象に開発しました。

 人の認識限界を超え認識が難しい潜む脅威には、特殊詐欺の他に、

・人為的災害領域のストーカ原発事故の放射能

・自然災害領域のヒアリ、ヒトスジシマ蚊、マダニ等の小型危険生物

等があります。現在、対策案を検討中です。


POC


 特殊詐欺案以外は、基礎研究段階であり、実現可能性や効果を検証するPoC(Proof of Concept)を実施中です。

 具体的には、スマホ内蔵センサー(カメラやマイクロホン)やスマホ接続可能な外部センサーのセンシング情報の積極的な活用を前提に、脅威検知のためのAI利用型音声・画像信号処理技術の開発可能性を検討中です。

 被害状況が拡大した場合、自助だけではなく共助や公助による活用シーンを想定した効率的な脅威被害リスクの低減を目指します。


ナショナルプロジェクト参加


 スマホ内蔵センサーおよび現在販売中の外部センサーでは、センシングできない脅威も存在します。例えば、衣服内に内包されている不審物の検知には、衣服を通過するが不審物からの反射波を検知するW帯等の周波数のレーダーやイメージャが必須となります。

 ソフトターゲット向けのテロ対策技術に係る衣服内の拳銃・刃物等の不審物を検知を目標としたナショナルプロジェクト提案を行い、提案採択後は「セキュリティ強化に向けた移動物体高度認識レーダー基盤技術の研究開発の研究開発」(2019.4.1~2022.3.31)にも早大上級研究員の立場で参加しました。