意識とその反応


基本特性


 意識(Conscious)は、個人の感覚や感情の源泉であり、以下の特性があります。

多様性:個人の存在理由(Identity)と個性(Personality)

不可視性:内面的であり他人には見えない(Invisible)

時変性:時間とともに変遷(Time Variable)


基本反応


 意識は、感覚や感情や思考や意欲の源です。外部からの刺激により、喜怒哀楽や嗜好(好き嫌い)等の感情が沸き上がり、頭で何をすべきか考えたり、モチベーションを持った行動を実行します。


感覚・感情・思考・意欲


 外の刺激に触れた際に、我々は意識を元にして 、以下の段階的な反応を示します。

 

第1段階:感覚

 目・耳・鼻・舌・肌等の身体の器官を通して画像・映像(視覚)、音声・音楽(聴覚)、食事(味覚)、香り(嗅覚)、ぬくもりや硬さ(触覚)等の5感や身体を動かして感じる感覚(Senses)反応を示します。

 

第2段階:感情

 その感覚に対する」、「」、「」、「」や嗜好(好き嫌い)という感情(Emotion)反応が生じます。我々の感情は、日々の数多くの出来事を通して昂揚と消沈を繰り返しています。その瞬間の感情の記憶は、自分がその場にいて何に感動したかの感動体験の証となります。

 

<第3段階:思考>

 行動目標やその段取り等、脳で考えること全てです。過去を思い出す。余計な妄想をして、不安や心配を作り出すことも含めこれらは全ては思考(Thinking)反応の産物です。

 

<第4段階:意欲

 何かを手に入れたい、行動したいというエネルギーである意欲(Motivation)反応が生じます。食欲などの単純な欲求の他に、ヤル気や願望・情熱などの前向きなモチベーション、更には、つい腹を立てて言葉や行動に出てしまうといったネガティブな衝動も含まれます。


DX化


 個人の意識のDX化は、まだ不完全ながら徐々に進展しています。例えば、ネット販売で商品を購入すると、顧客嗜好を分析しその商品の特性に類似した商品の案内メールが続々と送付されます。しかしながら、その嗜好分析が正しいか否かは不明です。人には「本音と建前」があり、嗜好は時々刻々変化します。