パラダイムシフト



 世界経済を牽引してきたGDP上位3国(米国、中国、日本)の経済成長が急速に停滞し始めています。2016年度の日本のGDP成長率は加速感の乏しい1%程度、さらに最近の為替レートの乱高下は加工貿易国の担い手である日本企業を窮地に陥れる可能性が高いと予測できます。

 

 特に、国内市場の成熟化やグローバル市場化の進展やICT(Information & Communication Technology)の発達に伴い、

・商品ライフサイクルの短縮化

・顧客ニーズの多様化

・製品のコモディティ化

等により日本企業を取巻く市場環境は激変し不確実性が激増しています。

 

 一方、新興国の国家予算を凌ぐ売上を稼ぐ欧米の超巨大グローバル多国籍企業も出現し、地球規模で富の格差が拡大しています。垂直統合型から水平分業型のビジネスモデルへのパラダイムシフトに成功した多国籍企業のみが勝ち残れる時代になりました。

 

 厳しい競争環境下での持続的成長に向けて、日本企業は従来の「閉鎖的(Closed)な垂直統合型」の物造りから「開放的(Open)な水平分業型」の新商品創出へのパラダイムシフトが必須となっています。